親の介護、どこに相談したらいい? 身近な相談先「地域包括支援センター」の”現役職員”に聞く!(後半)

親の介護、どこに相談したらいい? 身近な相談先「地域包括支援センター」の”現役職員”に聞く!(後半)

はじめに

2025年11月26日、リクシスは、第29回『全国ビジネスケアラー会議』を開催いたしました。
これから高齢社会がより一層加速し、仕事と介護の両立が当たり前の時代がやってきます。本オンラインセミナーは、高齢化の流れが加速する日本社会において、現役世代として働きつつ、同時にご家族の介護にも携わっている「ビジネスケアラー」の方々とその予備軍となる皆様に向けたセミナーです。

今回のテーマは「地域包括支援センター」。

親の介護について疑問に思ったことや、困ったことがあった時、どこに相談すればいいのだろうと思ったことはありませんか。その正解は、ご高齢の方の健康や生活、介護に関する総合的なサポートを行っている、地域包括支援センターです。
でも、実際どのように相談したらいいのか、どんな場所なのかわからない方も多いでしょう。

今回は、北海道北広島市にし高齢者支援センターで働く現役職員の方をお招きし、多くの方が感じている疑問や不安にアドバイスをいただきました。

この記事では、

  • 地域包括支援センターとはどんなところか
  • 地域包括支援センターに相談する時の方法

などのテーマでまとめています。

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①親の介護、どこに相談したらいい? 身近な相談先「地域包括支援センター」の”現役職員”に聞く!(前半)

②親の介護、どこに相談したらいい? 身近な相談先「地域包括支援センター」の”現役職員”に聞く!(後半)⇐このページのテーマ

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登壇者プロフィール

佐藤 信一郎(さとう・しんいちろう)氏
北海道北広島市にし高齢者支援センター 管理者 社会福祉士

谷本 誠二(たにもと・せいじ)氏
北海道北広島市にし高齢者支援センター 主任介護支援専門員

北海道北広島市にし高齢者支援センターは、北広島市から委託を受けて運営している地域の高齢者支援の拠点。佐藤氏、谷本氏ともに、大曲・西部地区にお住まいの高齢者やそのご家族からの相談を受け、福祉・介護・医療などの情報提供や、適切なサービス機関との連携支援を通じて、地域の安心した暮らしを支えている。
佐藤氏は地域包括支援センターに勤務し、20年目となる。

木場猛(こば・たける)
株式会社チェンジウェーブグループ リクシス(※2024年1月1日の経営統合により、社名が変更となりました)CCO(チーフケアオフィサー)
介護福祉士、介護支援専門員

ヘルパー歴22年以上 介護福祉士・ケアマネージャーとして延べ2,000組以上のご家族を担当。
東京大学文学部卒業。
高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ作成や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。
3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。
セミナー受講者数、延べ約2万人超。
【新書】「仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書」(日経クロスウーマン)

 

介護が始まったばかり…地域包括支援センターとの関わり方はどうすればいい?

木場氏:
「介護が始まったばかりの方は、地域包括支援センターとどのように関わっていけばいいでしょうか?」

佐藤氏:
「介護が始まったということは、ケアマネージャーさんがついていらっしゃるのかなと思います。ついている想定ですと、ケアマネージャーさんが主担当で、地域包括支援センターは副担当と言いますか、地域のサポートというような立ち位置になります。
何か大きな問題がなければ、主担当のケアマネージャーさんとそこに関わるサービス事業所の方とやり取りをしてもらうことになるでしょう」

木場氏:
「ケアマネさんと地域包括支援センターは何が違うのでしょうか?ご家族から見るとタイミングの違いになりますでしょうか」

佐藤氏:
「そうですね。介護認定が出ればケアマネージャーさん、その手前であれば地域包括支援センターという風に、ざっくりと考えてくださればと思います」

木場氏:
「介護が今始まったよという方に、アドバイスをお願いします」

佐藤氏:
「始まったばかりだと、様々な可能性があります。ぜひ、こういうこと困ってるとか、こういう時どうした方がいいんだろうという困りごと・疑問点をどんどん発信していってください。
質問があればその解答は持ち合わせているのですが、特に何もご意見がないとどうしても現状を維持することだけに注力してしまいますので、発信してもらえるとありがたいです」

木場氏:
「まずはケアマネさんに言うのが良いでしょうか?」

佐藤氏:
「そうですね、まずはケアマネさんに伝えるのがスムーズかと思います」

 

介護前に備えておけることは?

木場氏:
「まだ介護が始まっていませんが、そもそも何をやっておけばいいですかという質問がありました。これは先月のセミナーのテーマになっていて、早めに包括支援センターに相談してくださいということ、介護のプレイヤーではなくマネージャーになるつもりで、介護全部自分でやろうとしないようにしてくださいというお話をいたしました。

また、介護のタイミングを遅らせることで、働き盛りの時と重ならないようにする方法もあるのではないか、というご提案もしています。
そこに役立ちそうなツールを、現在開発中ですので、ご紹介させてください。

サービス内容としては、ご本人には活動量計(Fitbit)を装着していただき、簡単な質問をLINEで答えていただくだけで、その情報を専門家が分析しフレイル予防の提案をしてくれるというものです。
ご家族にも定期的に生活習慣レポートが届きます。

このサービスで得られるメリットは次の3つです。
①活動量計で高齢者が自分のデータをきちんと把握できる(ご家族も把握できる)
②LINEのChatbotで日々の会話が行われるので、毎日高齢者の様子を聞いてくれる存在ができる
③日々の情報から、第三者である専門家がご本人にぴったりのアドバイスを伝えてくれるので、高齢者の方も受け入れやすい

モニターになってくださった方も、体力や気力がアップしたという声を聞くことができました。
現在モニターを募集しておりますので、ぜひご検討ください。

 

ケアマネージャーさんはどのように探せばいい?

木場氏:
「ご相談がきています。これから介護が始まるところです。今ちょうどケアマネさんを探していますが、なかなか見つかりません。包括支援センターで紹介してくれると思っていたので、自分でケアマネを探してと言われて悩んでいます。何かアドバイスございますでしょうか?」

佐藤氏:
「基本的には地域包括支援センターで紹介しなければならないと思うのですが、難しいようでしたら、ケアマネさんの事業所の一覧のようなものがあります。そこに電話番号が載っていますので、順番に問い合わせてみて、相談してみるのが良いかなと思います」

木場氏:
「私が電話をした地域包括支援センターでは、リストはくれるけど紹介まではしてくれないというスタンスだったかなと思います。どっちがスタンダードなのでしょうか」

谷本氏:
「センターによってばらつきのある部分かなと思います。札幌だと窓口で介護保険申請をした時にリストをもらえますので、そこで市役所さんから『自分で電話探してください』って言われるところもありますね」

 

地域包括支援センターに初めて電話する時に伝えるべきこと

 

先ほどの質問にあった、地域包括支援センターに初めて電話する時のことを、メニュー一覧にしてみました。
ぜひ、今後の参考にしてください。

 

参加者の皆さんへメッセージ

佐藤氏:
「皆さん、貴重な機会をありがとうございます。家族支援を常に考えて仕事してるのですが、なかなか事業としてうまくできてないところが正直なところです。今回のような機会が、家族支援のニーズを知れる1番の場所なのかなと思いました。
私の方がすごく勉強させてもらいました。本日はありがとうございました」

谷本氏:
「我々は市町村や国からお金をもらって運営しておりますので、地域包括支援センターでは皆さんからお金をいただきませんというところをご理解ください。
あと、相談されるときは一度電話でこの日に行きたいんですけど職員さんいますかという予約をしてから来ていただけると、丁寧にご対応できるかなとは感じております。
今後とも、何か困ったことがありましたら、地域包括支援センターを頼っていいただければと思いますので、よろしくお願い致します」

 

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