
藤木賀子(ふじき・よしこ)
スタイルオブ東京株式会社 代表取締役
宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター
公式HP「実家の家じまい」https://styleoftokyo.jp/iejimai/
親が元気なうちは、「家じまいなんてまだ先の話」と思っていませんか?
実は、高齢化や家族の暮らし方の変化とともに、家をどうするかという問題が、多くの人にとって身近なテーマになってきています。「うちは大丈夫」と先送りにするほど、金銭的・精神的な負担は雪だるま式に膨らんでしまうケースも。
本連載(全6回)では、親も自分も納得できる「後悔しない家じまい」の進め方を徹底解説。
この連載では、家じまいを考える背景やポイントを丁寧にひも解いていきます。
親が元気なうちに考えておくことで、後のトラブルを防ぎ、安心して暮らしを続ける選択肢が広がります。
第1回は、なぜ今『家じまい』が必要なのか、その現実と最初の一歩についてお伝えします。
今回は、家じまいを考える“はじめの一歩”を一緒に確認していきましょう。
「実家って、将来どうするんだろう?」
ふと、そんな疑問が頭をよぎることはありませんか。
かつては「実家は長男が継ぐもの」という前提がありましたが、今はほとんど機能していません。
兄弟はそれぞれ別の場所で暮らし、子どもは地元に戻らない。
将来、その家に誰も住まなくなる可能性のほうが高い時代です。
「今すぐじゃないんだけど」
「いつかは考えなきゃと思っていて」
そんな言葉と一緒に、最近「家じまい」の相談が増えています。
「家じまい」と聞くと、どこか寂しい言葉に感じるかもしれません。
けれど本来、家じまいは終わりの話ではありません。
それは、家族のこれからを守るための準備です。
家は、単なるモノではなく、人の暮らしと時間が積み重なった場所。
その家に、これからも「誰かが住む」のか、それとも「誰も住まない」のか。
もし住まなくなるなら、誰が管理し、誰が費用を負担し、誰が責任を持つのでしょうか。
この問いを先送りにすると、家は老朽化し、やがて「負動産」になってしまいます。
だからこそ大切なのは、元気なうちに、家族全員で家の行く末を共有しておくこと。
売るか残すかを決めなくてもかまいません。
ただ、「どうしたいか」を言葉にしておくことが重要です。
家じまいが難しい理由は、手続きではなく感情にあります。
親が元気なうちに家の話を切り出すのは、誰でも気が引けるもの。
けれど、判断できなくなってからでは、合意する時間そのものが失われてしまいます。
もう一つ大切なのが、実家の価値を知ることです。
価値を知ることは、売るためだけではありません。
誰が使うのか、誰が引き継ぐのか、
兄弟姉妹で納得して決めるために欠かせない視点です。
また、売れる家であれば、その価格は税金や相続にも影響します。
感情で決める前に、まず事実を知る。
それだけで、家じまいの話し合いは驚くほどスムーズになります。
次回は、
「親とどう話せばいいのか?」
家じまいの第一歩となる“対話の入り口”についてお伝えします。
藤木賀子(ふじき・よしこ)
スタイルオブ東京株式会社 代表取締役
宅地建物取引士・不動産コンサルティングマスター
公式HP「実家の家じまい」https://styleoftokyo.jp/iejimai/
| 25歳で建築業界に入り業界での豊富な経験を持ち、宅建士・2級建築士を取得。いい家を追求して世界の家まで研究した結果、いい家とはお客様の価値観によって異なることに気が付き、自分が作るより、お客様の代理人としてお客様の想いを可視化・具現化・実現化することができる不動産プロデュースの道に入る。この学びを活かし、2010年に中古購入+リノベの先駆けを創出。不動産・建築・DXに精通し、現在は住まい選びの心強い代理人として活躍中。住宅ローン相談件数2,000件、住宅取得個別相談1,000件の実績を持つ。 |
\【PR】「我が家のケース」を専門家に相談してみませんか?/
記事を読んで「ウチの実家はどうしよう?」と気になった方、個別の事情を抱えてお悩みの方へ。
スタイルオブ東京では、藤木氏による「家じまい無料個別相談」を実施しています。
「まだ具体的ではないけれど、話だけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。
プロのアドバイスを受けて、漠然とした不安を解消しませんか?
👉 無料相談の申し込みはこちら