今日の相談テーマ
仕事と介護との両立準備について役立つ情報をお届けするメルマガシリーズ。
具体的な相談事例を元に、知っておくべき知識をお届けします。
70代の父が実家で一人暮らしをしています。
月2回程度家族が訪問して色々と手伝っていましたが、緊急事態宣言が出て子供の面倒も見なければならないため訪問が難しくなりました。自分自身の生活で精いっぱいの状況です。
父は持病もありますし、外に出ないことで体力が落ちていくのではないかと心配です。もうすぐ緊急事態宣言も解除になるという噂もありますが、リスクもあるので、解除されたからといってすぐに実家へ訪問してもいいのか不安です。電話で様子を聞いてはいますが、このまま父一人で生活できるのでしょうか。
まだ介護等の公的サービスを利用していない場合はお近くの包括支援センターに相談してください。現在の困りごとやご家族の不安について伝えましょう。
既に介護サービスを利用されている場合はケアマネジャーに相談しサービス内容の変更を依頼しましょう。
ご高齢の家族についてお困りごとがある場合は、まず包括支援センターに相談しましょう。
要介護申請を行う場合は、ケアマネジャーの事業所の一覧をもらうかいくつか紹介してもらい、ケアマネジャーに申請の代行とサービスの調整を依頼します。
認定までに1か月程度かかりますが、現在既にお困りの状況であれば認定がおりる前に暫定で介護サービスを利用することも可能です。
まだ要介護申請ができる状態ではないと判断された場合には、介護保険サービスは利用できませんが、高齢者向けの自治体独自サービスがあります。困りごとや不安について遠慮せずにお伝えください。
サービスごとに年齢やお住まいの状況、経済状況などの利用条件が決まっていますので確認してもらいましょう。サービスの例は以下のようなものがあります。
介護サービスや高齢者向けサービスの利用条件に合わなかったり、サービスに空きが無いなど、公的サービスがすぐには利用できない場合があります。そう言った場合には代替手段として民間サービスを利用することになるかもしれません。
これについてもご本人がお住まいの地域の情報は包括支援センターや社会福祉協議会の窓口で紹介してもらえる場合があります。参考までに一例を記載します。
現在、新型コロナウイルスの影響で公的サービスの中で休止しているものや担い手が不足しているものがありますので、近隣の民間のサービスの利用も含め提案していただけるよう包括支援センターやケアマネージャーにご相談ください。
介護費用等の負担が増える場合があると思いますので、参考までに、補助や給付金の一覧について記載します。
表に記載されている各窓口にご連絡ください。
木場 猛(こば・たける) 株式会社チェンジウェーブグループ リクシスCCO(チーフケアオフィサー)
介護福祉士 介護支援専門員 東京大学文学部卒業。高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 国内ビジネスケアラーデータ取得数最多の仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ監修や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。 3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。セミナー受講者数、延べ約2万人超。
著書:『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書(日経クロスウーマン)』
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