1分でわかる! 介護のためのリフォーム、始める前に知っておきたい3つのこと

1分でわかる! 介護のためのリフォーム、始める前に知っておきたい3つのこと

はじめに

介護の準備と言うと、つい何でもバリアフリー化やリフォームをしたほうが良いと考えてしまいがちです。

「転ばないように手すりをつけた方がいいかな」
「段差をなくしておいた方が安心かも」

親のことを思うと、早めに整えておきたくなる。
その気持ち、すごく自然です。

でも実はそのリフォーム、
あとで「やらなきゃよかったかも…」になることも少なくありません。

私は理学療法士として、現場で多くのご家庭を見てきました。

手すりをたくさんつけたのに使われていない。
昇降機をつけたのに怖くて乗らない。
むしろ動きにくくなってしまった。

そんな“もったいないリフォーム”を何度も見てきました。

 

なぜうまくいかないのか

理由はシンプルです。

「生活を見ずに、なんとなくで決めてしまうから」

玄関は危ないから手すり。
トイレも危ないから手すり。
お風呂もとりあえず手すり。

間違いではないけれど、
それが“その人に合っているか”は別の話です。

実際の生活は、人それぞれ全く違います。

お風呂の入り方も、立ち上がり方も、
どこに手をつくかも全部違う。

さらに、今の環境の中だからこそ、うまくやれている人も多いんです。

その「今うまくいっている形」を見ずに変えてしまうと、
逆にやりにくくなることもあるのです。

では、どうすればいいのか。
答えは、順番を間違えないことです。
ここでは、失敗しないために、ぜひ次の3ステップだけ覚えてください。

 

失敗しないための3ステップ

ステップ1:生活動線を見る

まずは家をいじる前に、生活を見ることから。

朝起きてから寝るまで、どう動いているか。
どこを通るのか。
何につかまっているのか。

「この人はどう暮らしているのか」を知ることがすべてのスタートです。

 

ステップ2:専門職に相談する

次に、プロに相談します。

ケアマネジャーやリハビリ職は、
その人の動きに合わせて必要な環境を見極めるプロです。

自己判断で進めるより、
必要なところだけに絞れるのでムダが減ります。

 

ステップ3:簡易的なものから試す

最後に、小さく試す。

いきなり大きな工事ではなく、
取り外しできる手すりなどから始める。

実際に使ってみて、合うかどうかを確認する。

これだけで失敗はかなり防げます。

 

リフォーム成功のためのポイントまとめ

まとめると、介護のためのリフォームで大切なのは、
一般的な「高齢者向け」の形に当てはめることではありません。

その人が今どのように暮らしているのかを見て、
動きに合わせて環境を整えていくことが重要です。

最初から完璧を目指すのではなく、専門職に相談しながら小さく試し、
状況に応じて少しずつ整えていく。

その積み重ねが、結果的に無駄のない、使いやすいリフォームにつながります。

 

「やってあげたい」という気持ちはそのままに

介護は、状況が変わり続けるものです。
だから、最初から完璧に整えなくて大丈夫。

今の生活を見て、小さく試して、少しずつ整える。
その方が、結果的にうまくいきます。

「やってあげたい」という気持ちは、そのままでいい。
ただ、その一歩目を
“なんとなくのリフォーム”にしないこと。

まずは、今の暮らしを知ることから。
それだけで、失敗はぐっと減らせますよ。

 

この記事を書いた人

佐々木 元勝(ささき・もとかつ)
理学療法士、元デイサービス管理者

新卒で理学療法士免許を取得してから約10年以上、介護現場に身を置き、現在までに介護される人・介護する家族さん達延べ3000人以上の方々と関わる。また、地域住民向けに「介護に関すること」「健康な体作り」等のセミナーを50回以上開催。介護や認知症をもっと身近に感じてもらうためのワークショップを開催している。自身の経験を元に電子書籍も2冊出版。
「超簡単 管理者・リーダーのための介護業務を整理する5つの方法」
「妻が妊娠したら、夫から始める14のこと」

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