離れた家族とも安心。高齢になった親御さんの見守りサービスとは?

離れた家族とも安心。高齢になった親御さんの見守りサービスとは?

家族の介護負担を軽減する民間サービスとは?

超高齢社会の日本において、高齢の方を支えるご家族の負担や不安は明らかに大きくなっています。ただでさえ家族で抱え込みがちな「介護」や「老い」の問題が普段以上に表に出にくくなっており、多くのご家族が不安や負担を抱え込んでいるのではないかと感じています。

こうした危惧から、高齢の方を支えるご家族向けに「介護負担を軽減する民間サービスの一覧」を作成しました。支援体制を整える手順、相談先についてもあらためて記載しています。

今はご自身にも余裕が無い状況だと思いますので、できるだけ「がんばらず」に、各種の相談窓口や公的支援、民間サービス等を利用して負担を軽減していただきたいと思います。

◆ ◆ ◆

ここでは介護保険外のサービスを民間サービスと呼んでいます。

このページでは、特にニーズの高い「食材の調達」「宅食」「安否確認」「家事」の中から、「見守り、安否確認」について、利用可能な民間サービスを記載しています。

以下のような状況に置かれている方の負担が少しでも軽くなる一助になればと思っています。

  • 遠方にいる家族の支援をしている時
  • 家族の介護中で介護負担が大きくなっている
  • その他条件が合わずうまく公的支援に繋がっていない

関連記事:高齢者の「見守りサービス」とは?目的や状況に合わせた選び方について解説

 

介護負担を軽減するサービスの一覧

気になるサービスをクリックすると、具体的な民間サービスが表示されます。

はじめに:まずは相談してください

  1. 支援体制を整える手順
  2. 各自治体での主な相談先の一覧
  3. 介護家族向け新型コロナ関連情報

見守り・安否確認

  1. 緊急通報型(通報ボタンを押すと警備員・担当者が訪問するサービス)
  2. 定期訪問・電話連絡型(担当者が定期訪問したり電話で安否確認をしたりするサービス)
  3. センサー・カメラ型(センサー機器やカメラを設置して見守り、安否確認を行うサービス)

はじめに:まずは相談してください

1. 支援体制を整える手順

  1. まずは地域包括支援センターに相談
  2. 介護申請が可能な場合はケアマネージャーに依頼し介護申請。
  3. まだ介護申請を行う心身状況ではないと判断された場合も、 自治体独自の高齢者福祉サービスなどを利用可能。
  4. 公的サービスの利用条件が合わない場合やサービスが不足している場合は民間サービスを利用(公的サービスと併用)。

2. 各自治体での主な相談先

ご高齢の家族に関するお困りごとは各自治体の以下のような窓口でご相談可能です。電話でご家族が代理で相談することも可能です。 公的サービス、地域ボランティア、近隣で利用できる民間の代替サービスなどについての知識を持った専門の職員が対応しますので、 まだ要介護申請をする段階でなくても、高齢に伴う困りごとや不安があればご相談ください。

  • 居住地を管轄する地域包括支援センター(中学校区で設定)
  • 各自治体相談窓口(介護保険課や高齢者福祉課など)
  • 各自治体の社会福祉協議会

3. 介護家族向け新型コロナ関連情報

※外部リンクに飛びます

見守り・安否確認

同居していない方や日中は一人になってしまう方で、日常生活に不安がある場合にご利用されるかと思います。介護サービス等を利用していても一人の時間がある方が併用される場合もあります。 担当者につながる緊急通報型の機器や、訪問や電話で安否確認を行うサービス、スマホ等でご家族自身が確認できるセンサーやカメラなどがあります。

1. 緊急通報型

見守り機器に通報ボタンが付いており、緊急時に通報すると警備員が訪問します。 体調に関する困りごとについては常時看護師に相談できるようになっています。 同様のサービスについて高齢者向けに各自治体が助成している場合がありますので、高齢、独居等の利用条件にあてはまるか各自治体窓口にご相談ください。

アルソック見守りサポート

URL https://www.alsok.co.jp/lp/mimamori06/
連絡先   0120-39-2413
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 緊急時警備員に通報 看護師に常時相談可能

セコムの高齢者見守りサービス

URL https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/seniorparents/
連絡先   0120-756-892
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 緊急時警備員に通報 看護師に常時相談可能

2. 定期訪問・電話連絡

担当者が定期訪問したり、電話で安否確認を行うサービスです。 自治体ごとに委託業者(新聞配達や配食業者、ヤクルトなど)やボランティアと契約しているサービスがありますので、まずは利用条件にあてはまるか各自治体高齢福祉課等にご確認ください。

郵便局のみまもりサービス

URL https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/index.html
連絡先   各郵便局
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 電話による安否確認サービスあり

つながりプラス

URL https://tsunagariplus.cocolomi.net/
連絡先   0120-042-488
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 担当コミュニケーターが毎週定期的に電話し、 都度家族にメールでレポート

らいふコール

URL https://anpi.lifedeli.jp/#top
連絡先   050-3171-8071
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 自動音声通話による安否確認

3. センサー・カメラ型

センサー機器やカメラを設置して見守り、安否確認を行うサービスです。 ご家族自身で見守り可能な場合や、すぐに確認したい場合に利用できます。ここではごく一部を参考までに掲載していますが、家電と連動しているものやスマホアプリ等での確認が可能なものなど多数あります。

見守りCUBE

URL https://ramrock-eyes.jp/?fmcs=fm.d4ffc87226100afcc3d43f3396ee578e
連絡先 0120-927-760
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 介護に特化した見守りカメラ スマホで見守り・声かけ可能 動作検知可能

絆-ONE

URL https://portal.kizuna-one.jp/kojinn/
連絡先   0120-932-334
対象地域 全国
いま使える? 可能
備考 人感センサー見守りサービス コールセンターからの安否確認あり

 

各見守りサービスの料金相場

各見守りサービスの料金相場をご紹介いたします。料金詳細は、各サービスサイトをご確認ください。

  緊急通報型 定期訪問・電話連絡 センサー・カメラ型
料金相場 月額2,000円~4,000円

定期訪問:毎月1回の訪問で2,500円~
電話連絡:200円~8,800円
※別途入会金が発生する場合がございます。

月額3,900円~6,600円
提供サービス例 ・アルソック見守りサポート
・セコムの高齢者見守りサービス

・郵便局のみまもりサービス
・つながりプラス
・らいふコール

・見守りCUBE
・絆-ONE

ご紹介のように、今ではたくさんの民間サービスがあります。
各世帯の状況により、最適なサービスを比較検討してみるのは如何でしょうか?

関連記事:高齢者の「見守りサービス」とは?目的や状況に合わせた選び方について解説

この記事の監修者

回答者アイコン木場 猛(こば・たける) 株式会社チェンジウェーブグループ リクシスCCO(チーフケアオフィサー) 介護福祉士 介護支援専門員 東京大学文学部卒業。高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 国内ビジネスケアラーデータ取得数最多の仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ監修や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。 3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。セミナー受講者数、延べ約2万人超。 著書:『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書(日経クロスウーマン)』
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