高齢者の健康維持のために利用できるサービス 社会参加編

高齢者の健康維持のために利用できるサービス 社会参加編

普段、私たちは外出したり人と会ったりする中で自然と体や頭を動かしており、それが心身機能の維持につながっています。
2か月以上の外出自粛により、そうした「自然な」活動が減ったことにより、特に高齢者の心身機能の低下が危ぶまれています。

緊急事態宣言は解除されましたが、介護・医療サービスや高齢者福祉サービスが元通りに提供されているわけではないのが現状です。
このような状況でも高齢の方ができるだけ健康な生活が送れるよう、今回は高齢者の「社会参加」を促し、継続するために活用できるサービスを紹介します。

地域ごとに多くのサービスがありますので掲載しているのはあくまで一例です。

高齢者の困りごとは地域包括支援センターにまず相談

高齢のご家族に関して、心配事や困りごとがある場合はまず最寄りの地域包括支援センターにご相談ください。
実際にすぐに利用できるサービスが無い場合も、専門職の見立てを確認でき、必要があれば介護申請等もご相談可能です
ご家族だけで判断する前にまずご相談をおすすめいたします。
ご本人に伝えずに一旦ご家族だけで相談することも可能です。

ご家族の支援体制を整える手順についてはこちらにまとめています。

 

高齢者の社会参加を支援するサービス

会場や店舗に通うサービス

趣味の活動や生涯学習の教室や、フィットネス・体操教室、交流を目的とした通いの場など様々なものがあります。

高齢者サロン(ふれあい・いきいきサロン)

各自治体の社会福祉協議会などの福祉関係機関の支援の下、地域の住民が主体となって運営する通いの場です。近隣の公民館・集会所などが会場になっています。
お茶会、趣味の活動、介護予防運動、認知症予防教室、多世代交流など様々な目的での通いの場があります。

※高齢者サロンについては各自治体高齢者窓口またはお近くの地域包括支援センターにご確認ください。現在はまだ再開していない地域が多い状況です。

フィットネスジムなど

フィットネスジムやシニア向けの運動教室などは以下のリンクにまとめています。

生涯学習教室・カルチャースクールなど

セカンドアカデミー

概要 大学公開講座の紹介サイト
URL http://second-academy.com/
対象地域 関東:東京都 |神奈川県 |埼玉県 |千葉県
関西:京都府 |大阪府 |兵庫県 |奈良県
備考 オンライン講座あり

NHKカルチャー

概要 NHKが運営するカルチャースクール
URL https://www.nhk-cul.co.jp/
対象地域 全国39教室
備考 オンライン講座あり
徐々に教室再開中

マナビバ

概要 月額で自由に講座や教室を選択できるカルチャースクール
URL https://www.mana-viva.net/about.html
対象地域 関東5店舗、沖縄1店舗
備考 6/8より営業再開

その他

シェア畑

概要 畑を借りて野菜作りを楽しむ畑のレンタルサービス
URL https://www.sharebatake.com/
対象地域 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都
備考 アドバイザー勤務
講習会・各種イベント実施。

自宅で利用できるサービス

新型コロナウィルス感染症拡大を防ぐため、会場に通うサービスの中にはまだ再開されていないものもあります。
ご自宅でも仲間づくりや趣味の活動を継続するためにオンラインで利用可能なサービスを紹介します。

中高年向けSNS

趣味人クラブ

概要 趣味でつながるシニア向けSNS
URL https://smcb.jp/
備考 日記やフォト、趣味のコミュニティを通して交流が可能
オフラインイベントも開催

ZUISO

概要 シニア向け写真SNS
URL https://zuiso.net/ 
備考 写真と動画中心の日記サイト

オンライン講座・教室など

趣味ナビ

概要 趣味とまなびの検索サイト
URL https://coto.shuminavi.net/
備考 全国18,000を超える教室・ワークショップを掲載
オンライン講座多数

NHKカルチャーオンライン講座

概要 NHKが運営するカルチャースクール のオンライン講座
URL https://www.nhk-cul.co.jp/misc/online_feature/index.html
備考 Zoom使用

きっかけづくりに利用できるサービス

高齢のご家族に上記のようなサービスを直接提案しにくい方もいらっしゃるかと思います。
必ずしも「他人と接する」ことを強要する必要はありませんので、まずは電話やメールなどの頻度を増やしたり、食事の時間を合わせてテレビ電話などを利用しオンラインで一緒に食事をしたりすることから始めるのも良いでしょう。

家族間のコミュニケーションをサポートし、ご本人の興味や関心を引き出すきっかけとして利用できそうなサービスを何点か紹介します。

アルバム・自分史作成サービス

ご高齢の方の興味関心を引き出す材料として、また、家族内でのコミュニケーション促進の手段として利用できます。

親の雑誌

概要 雑誌型自分史作成サービス
URL https://oyanozasshi.jp/
備考 訪問や電話によるインタビューで作成

しまうまプリント

概要 オンライン写真プリント・フォトブック作成サービス
URL https://www.n-pri.jp/
備考 PC・スマートフォンから写真をアップロードしアルバム作成
写真にコメント追加可能

ALBUS

概要 スクエア型の写真8枚を毎月1回無料でプリントできるオンラインサービス (送料別)
URL https://albus.is/
備考 スマートフォン無料アプリから注文
別途専用アルバムあり

コミュニケーションロボットなど

ペット代わりになるセラピーロボットとして、また、見守り機能を利用した家族のコミュニケーション促進ツールとして利用できます。

LOVOT

概要 「愛着がある」新しい家庭用ロボット
URL https://lovot.life/
備考 周囲の反応を学習し懐くロボット
見守り機能あり

BOCCO

概要 家族をつなぐコミュニケーションロボット
URL https://www.bocco.me/
備考 専用アプリで家族内でのメッセージのやりとりや、センサーの反応を確認可能
5/7より、 申込みから 2か月間高齢者向け声かけサービスを無償提供

Qoobo

概要 しっぽのついたクッション型セラピーロボット
URL https://qoobo.info/index/
備考 撫でるとしっぽを振って応えるセラピーロボット
高齢者介護現場でのポジティブ反応効果を実証済み

oqta HATO

概要 離れていても家族との繋がりを音で感じるる鳩時計
URL https://www.oqta.com/
備考 スマートフォンアプリのボタンをタップすると相手のもとで音が鳴り、「思い」を届ける 鳩時計
8人まで登録可能

 

 

高齢者の心身機能を維持するために重要なポイント「運動」「栄養」「社会参加」(フレイル予防の3本柱)の「運動」と「栄養」については以下をご覧ください。

高齢者の健康維持のために利用できるサービス 運動編

高齢者の健康維持のために利用できるサービス 栄養編

この記事の監修者

回答者アイコン木場 猛(こば・たける) 株式会社チェンジウェーブグループ リクシスCCO(チーフケアオフィサー) 介護福祉士 介護支援専門員 東京大学文学部卒業。高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 国内ビジネスケアラーデータ取得数最多の仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ監修や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。 3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。セミナー受講者数、延べ約2万人超。 著書:『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書(日経クロスウーマン)』
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