家事代行サービスの料金相場はどれくらい?内容や介護支援者のメリットも徹底解説

家事代行サービスの料金相場はどれくらい?内容や介護支援者のメリットも徹底解説

「家事代行サービス」とは、掃除、洗濯、料理、買い物など、いわゆる家庭内で発生する日常生活にまつわる業務を、代行業者が代わりに行うサービスのことを指します。忙しい人ほど家事のために満足な時間がとれず、日常生活に支障が出たり、ストレスを抱えたりすることも少なくありません。

しかし、専門の家事代行サービス業者に頼みたくても、どんな仕事まで頼めるか、また金額面も不安があるため利用をためらう人も多いのではないでしょうか? 上手に活用すればストレスを軽減できたり、時間に余裕ができて気持ちに余裕ができたり、何より体力的に助かるなど、介護支援者の方にとってもメリットがたくさんあります。

 

ここでは、家事代行のサービスや費用について解説していきます。

家事代行サービスで頼めることは? 

家事代行サービスで頼めることは多様です。

トイレやお風呂、台所などの面倒な水まわりや部屋の掃除、整理収納などの掃除全般をお願いできます。洗濯なら、洗うところから干す、乾いた洗濯物を取り込み、たたんでもらうところまで。料理なら食材の買い出しから調理、食事後の片付けまでお願いできます。

ここに記したものはごく一例で、サービスの内容はサービス会社によって異なり、内訳は細分化されています。「こんなことを頼んでも大丈夫なのかしら?」と思うことも気軽に相談してみましょう。

家事代行サービス例

  • トイレや風呂掃除などの家の掃除や片付け
  • ベッドシーツやタオルの交換
  • 料理
  • 買い物
  • 洗濯
  • アイロン

 

1回の料金相場はどれくらい? 

1回の利用でかかる相場料金

項目 料金相場
必ず発生する料金 基本料金(1時間あたり) ・1時間あたり3000円前後

※1回あたり2時間(6000円前後)~の利用が一般的

スタッフ交通費(1回1人あたり) 700円~1000円程度
オプションで発生する料金 延長料金(30分) 1500円程度

※一般的に30分単位

早朝・深夜割増料金 25%割増
鍵預かり代 無料~1000円程度
スタッフ指名料(1時間) 無料~500円程度

 

家事代行サービスの料金は、主に以下の4点によって決まります。

  1. 基本料金
  2. 拘束時間
  3. 依頼回数
  4. その他のオプションサービス

利用する代行業者や提供されるサービスのレベルによって金額は異なりますが、基本料金は1時間あたり3,000円前後が相場となっています。

また、一般的に利用は2時間以上が基本となっています。

基本料金について   

利用するときに必ず発生するのが基本料金です。上記は大手家事代行サービス業者のスタッフ1名派遣の一般的な金額例ですが、業者によっては1時間あたり2,000円以下で利用できるところもあるようです。

多くの業者は1回の利用を2時間以上としています。また、依頼する家事の内容にもよりますが、一般的には1回の利用は2~3時間かかることが多いので、1回あたり6,000円~9,000円ほどの料金がかかると心づもりしていた方が安心です。

また、スタッフの交通費は毎回請求されるケースがほとんどです。金額は一律されている場合も多いですが、スタッフを2人1組で派遣する業者もあるので、依頼前に必ず確認しておきましょう。

依頼内容による加算 

家事代行サービスには、基本料金に加算される様々なオプションサービスが設けられています。

鍵預かりサービス
料金相場:無料、またはひと月あたり数百円~1,000円

家事代行サービスは不在時でも受けることが可能ですが、このサービスを利用する場合は、別途でスペアキーを預かる「鍵預かり代」がかかります。

無料のところもありますが、一般的にはひと月あたり数百円~1,000円かかるようです。

在宅する必要がないので気まずい思いをしなかったり、時間を有効に使えたりするので、家を不在にしがちな人には便利なサービスですが、別途料金がかかることを頭に入れておきましょう。

スタッフ指名料
料金相場:無料~1回あたり500円程度

毎回スタッフが変わるのが気になる人や、気に入ったスタッフがいる場合は、指名料を払えば希望の人を派遣してもらうことができます。

業者によっては指名制度がない場合や、指名は定期契約のみに限る場合もあるので、業者選びの際に確認しておきましょう。

 

拘束時間による加算

家事代行サービスでは、依頼時の予定よりも時間が長くなった場合や、時間帯によってオプション料金対象となる場合があります。

延長料金
料金相場:30分単位1,500円程度

1回の拘束時間は一般的に2~3時間ですが、サービスの内容によっては時間内で終わらなかったり、追加でお願いしたいことが発生したりすることもあります。そんなときに備えて多くの業者では延長料金を設定しています。

作業スタッフのスケジュールに不都合がなければ、作業を延長してお願いすることもできます。

一般的に、30分単位あたり1,500円以上で、基本料金より割高に設定されているケースが多いです。

 

早朝・深夜料金
料金相場:基本料金の約25%増

家事代行サービスの業者は、基本的に営業時間が決まっており、ほとんどが9時~18時、あるいは20時までです。それ以外の時間帯にあたる早朝や深夜の利用については要相談となります。ただし利用料は割高で、早朝・深夜料金は基本料金の約25%増で設定されているところがほとんどです。

また、早朝・深夜同様、土・日曜や祝日は料金が割増しになるケースもあります。依頼の際は金額を確認しておくことをおすすめします。

 

その他の加算

家事代行サービスは業者によって入会金や年間費が必要なことがあります。

また、キャンセルポリシーも設定されています。「直前キャンセルの場合、ほとんどが全額支払い」になりますが、「前日までのキャンセルなら無料」など、キャンセル料は業者で異なるので、契約前に確かめておきましょう。そのほか、サービスカーでスタッフが移動する業者の場合、交通費の代わりに駐車代を請求されることもあります。

 

家事代行料金を節約する方法

ざっと見積もっても、1回あたり5,000円以上はかかってしまう家事代行サービスですが、費用を抑える節約方法はいくつかあります。

オプション料金対象となる依頼を避ける

早朝や深夜、土・日曜、祝日などの料金が割増しになる時間帯は使わない、指名料などオプション料金がかかるサービスはなるべく頼まない、交通費がかさむ遠くの業者は頼まない、といった方法もあります。

定期契約による割引プランやマッチングプラットフォームの利用

単発のスポット契約に比べ、定期契約のほうが割安になるケースがほとんどです。会社によっては、使用回数が多いほどお得になるところもあります。

サービスを提供する業者によって金額はまちまちですが、サービス内容をパッケージ化して提供しているところは割安のことが多いです。業者に多くのことを依頼できるサービスですが、依頼目的を明確に絞って、そのサービスの提供を得意とする業者に依頼すると、利用時間を短縮することができます。

同様に、利用者とサービススタッフが直接契約をする「マッチングプラットフォーム」を利用すると価格が安く抑えられます。

初回トライアルのお試しプラン

初回限定のトライアルでは、通常の使用より金額を安めに設定しているところもあります。家事代行サービスに興味があるけど、自分にとってお得に感じるか、割高に感じるかの判断が難しい場合は、お得な初回サービスで検討してみるのもひとつの手です。

 

家事代行サービス業者選びのポイント

プライベートな空間にスタッフを招くからこそ、家事代行サービスは信頼、安心できる業者を選びたいもの。選択の基準はいくつかあります。

まずは家事代行サービス業者の規模です。業界内で高いシェアを誇る誰もが知っている業者は、実績があるので安心です。スタッフの教育もしっかり行っているので安定したサービスを受けることができます。「安全性」「家事の品質」「接客サービス」の3つの基準をクリアした事業者に与えられる「家事代行サービス認証」を取得している企業なら信頼感が違うので安心して利用できるでしょう。

そのほか、料金設定が明瞭である、家具の破損や盗難などの事故に備えて損害賠償保険に加入している、口コミの評判がいい、なども業者選びの際のポイントとなります。

 

まとめ

頑張っている人ほど「家事を人に頼むのは恥ずかしい」、「怠けているように見られそう…」と利用に躊躇したり、罪悪感を持ったりしますが、手が回らないところはプロに任せてしまうのも賢い選択です。例えば自宅で介護をしている人は、介護に加えて家事負担が重なると、心身共に疲弊してしまいます。

現在、家事代行サービスは、受けられるサービス内容も細分化されているので、スポット的に利用すれば費用も節約でき、上手に活用すれば時間と心に余裕が生まれ、心身ともにプラスに働くことが多いです。いろいろ比較検討して、自分のあったサービスを選んでみましょう。

 

家事代行を探すなら、ライフサポートナビで検索!

以下のURLから家事代行サービスの一覧を見ることが可能です。今すぐにでも利用したいという方、どんな場所がサービスを提供しているのかを一度見てみたいという方はこちらをご確認ください。

 

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この記事の監修者

回答者アイコン木場 猛(こば・たける) 株式会社チェンジウェーブグループ リクシスCCO(チーフケアオフィサー) 介護福祉士 介護支援専門員 東京大学文学部卒業。高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 国内ビジネスケアラーデータ取得数最多の仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ監修や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。 3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。セミナー受講者数、延べ約2万人超。 著書:『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書(日経クロスウーマン)』
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