軽度認知障害の親が一人暮らしを続ける場合、何から対策すべきでしょうか?

軽度認知障害の親が一人暮らしを続ける場合、何から対策すべきでしょうか?

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この度、母が軽度認知障害と診断されました。

母は2年前に父を亡くして以降、一人暮らしを続けていますが、その後うつ病を発症し、現在は心療内科で不安を抑えるお薬を処方されています。

最近になって「何か様子がおかしい」と感じることが増え、心療内科で検査を受けたところ、主に日付の混同が見られ、軽度認知障害との診断に至りました。

現状、同居などの対応は難しいため、生活上の安全対策として、コンロをガスからIHに変更することや、見守りの一環としてペットロボットの導入などを検討しています。

こうした状況を踏まえ、専門家の視点から「まず優先して取り組むべきこと」や「初期段階で整えておくべき体制」についてご教示いただけますと幸いです。


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お母様の変化にいち早く気づかれて行動されていること、本当に大切な一歩を踏み出されていますね。IHへの変更は優先度が高いものですし、ペットロボットについて検討されている点も、とても良い方向性だと思います。


見守りについては、認知症の場合、カメラを使って双方向のコミュニケーションができるものを活用されている方が多くいらっしゃいます。また、ご病気の特性を踏まえると、服薬の安定もポイントになります。設定した時刻にお薬を出してくれる「服薬支援ロボット」も、一つの選択肢としてあらかじめ知っておかれると、役に立つかもしれません。

 

参考:

子育て・介護のダブルケアと仕事の両立~実践者の体験談(後編):リモート介護~

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さて、こうした対策を考える際は、「事故を防ぐ」「異変に気づく」「緊急時に対応する」という3つの視点で整理することができます。これを踏まえると、現状の検討内容に加えて、「緊急時に対応する体制」も整えておきたいところです。


取り組んでいただきたい内容として、以下の2点をご提案します。


① 地域包括支援センターに相談する

まずは「軽度認知症の母が一人暮らしをしており、安心して生活を続けるためにできることがないかアドバイスが欲しい」と相談してください。今の状態を共有しておくことで、介護保険の利用が必要かどうかの判断や、今後の見通しを得ることができます。また、今後変化があった際にスムーズに支援につながる土台づくりになります。

▶地域包括支援センターの検索はこちらから


② 緊急時の情報を整理しておく

万が一の際に備えて、お母様の医療情報や緊急連絡先を整理しておくことも大切です。例えば救急医療情報キットは、 かかりつけ医療機関や服薬内容、緊急連絡先などをまとめて冷蔵庫に保管しておくもので、いざという時に役立ちます。自治体によってはキットを配布している場合もあります。


合わせてスマートフォンの「緊急時登録」も検討されると安心です。


さらに、もう一つ優先度の高いポイントとして「資産関係の整理」があります。認知症の進行により判断能力が低下すると、手続きが難しくなるケースもあるため、「ご本人の意思がしっかりしている今」のタイミングで整理を進めておくことが肝要です。


▶参考:ここから始めるのが大正解!親の老後の備えファーストステップ


すべてを一度に整える必要はありません。今はまだ準備できる段階にありますので、焦らず無理のない範囲で大丈夫です。まずはお一人で抱え込むことがないように、ぜひ身近な専門家(地域包括支援センター)とつながってみることから始めてみてください。

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回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)/介護福祉士 京都大学総合人間学部卒業。病院・施設・在宅など多様な現場に従事し、介護職員初任者研修講師経験や英国ホスピス視察などを経て「地域ケア」と「納得のいく看取り」を探求・実践する。現在はその知見を活かし、「仕事と介護の両立」に関する個別相談やQ&A対応、専門記事の編集を担当。現場のリアリティと専門知識に基づいた、正確で温かみのある情報発信を行っている。【執筆協力】中央法規出版『生活援助従事者研修 公式テキスト』

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