80歳の母に不安が出てきた…地域包括支援センターに相談するタイミングは?

80歳の母に不安が出てきた…地域包括支援センターに相談するタイミングは?

お気に入り登録

80歳で一人暮らしの実母についてご相談です。

最近、狭窄症が再発し、病院でストレッチの指導を受けながら通院を続けていますが、日常生活にも不便が出てきているようです。


また、奥歯の被せ物の下が虫歯になっているものの、抜歯後の治療(ブリッジやインプラント)が高額になるとのことで、「お金がないから」と治療を受けず、口腔内の状態も悪く、口臭が気になる状況です。現在は、狭窄症を診てくださっている先生に相談し、歯科のセカンドオピニオンを検討しているところです。


全体的に、生活や金銭面への不安が強くなってきているように感じます。


このような状況で、そろそろ地域包括支援センターに相談に行く時期だと考えてよいでしょうか。


回答者アイコン

ご相談ありがとうございます。


結論から申し上げますと、地域包括支援センターに相談するには、まさに今が適したタイミングと言える状況です。


地域包括支援センターは、要介護認定を受けていない段階でも利用できる窓口で、「最近なんとなく心配」「どこに相談すればいいのか分からない」といった不安の段階でも、気軽に相談してよい場所です。


まずは、「80歳の母が一人暮らしをしていて、今後が少し心配で…」という形で、電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか。ご年齢と一人暮らしという環境だけでも、十分に支援対象になりうる状況です。


そのうえで、

  • 狭窄症の影響で、日常の動作が不自由になりつつあること
  • 経済的な理由から、必要な歯科治療を見送っていること
  • 一人暮らしで今後の生活に不安を感じていること


など、具体的な心配ごとを伝えてみてください。


実際にお母様のご様子を拝見しているわけではありませんが、生活全体に支障が出始めている点から見て、要支援1または2の介護認定を受けられる可能性も考えられます。


たとえば以下のような支援サービスが検討対象になるかもしれません:

  • 動きにくさの進行を防ぐ「介護予防」のリハビリや通所支援
  • 転倒予防のための手すり設置や住環境の改善サポート
  • 買い物や掃除など、日常生活を支える訪問型のサービス


また、歯の健康は、食事を楽しみ、全身の健康を維持するうえでも、極めて重要な要素です。歯の治療を後回しにしたり、出費を惜しんだりすることで、かえって健康を損ね、結果的により大きな負担につながる可能性もあります。

こうした点については、狭窄症の主治医の先生に加え、地域包括支援センターの専門職の方々からもお母様にお声がけいただくことで、お気持ちに変化が生まれるかもしれません。


その他に、相談者様が今すぐできることとして、

この続きは無料会員限定です

残り 989字

回答者アイコン

回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)・介護福祉士 京都大学卒業後、介護福祉士として、介護老人保健施設・小規模多機能型居宅介護・訪問介護(ヘルパー)の現場に従事。その後、育休中に取得した介護支援専門員の資格を活かし、居宅ケアマネジャーのキャリアを積む。「地域ぐるみの介護」と「納得のいく看取り」を志している。

この記事は役に立ちましたか?

より良いサービスを提供するために、欲しい情報や改善してほしいポイントを教えてください。

アンケートに参加する 外部リンク