「親と関わりたくない」は無理? 介護費用を出さず、巻き込まれない方法はありますか?

「親と関わりたくない」は無理? 介護費用を出さず、巻き込まれない方法はありますか?

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現時点で緊急というわけではありませんが、将来的な親の介護について不安を抱えています。

私たち家族は全員別々に暮らしており、それぞれ自分の生活を維持している状況です。


親はもともと借金が多く、常に家計が赤字です。毎月の支払いが足りず、カードローンで借りて返済することを繰り返し、現在はローン枠も限界に近い状態です。

できるだけ関わりたくないため、私はすでに分籍しており、親と会うことも極力避けています。


将来、介護が必要になったとしても、私自身が金銭面で負担を負うつもりはありません。真面目に働いてきたお金を消耗されるのは避けたいですし、介護への直接的な関わりも望んでいません。できることなら、費用を抑えた老人ホームへ入所してほしいと考えています。


そこで質問なのですが、親が介護を必要とする年齢に近づいた際、私から自治体などへ何らかの手続きを行うべきなのでしょうか。

兄弟もおりますが、兄弟自身も多重債務で自己破産しており、さらに親に金銭を求めている状況のため、頼りにできません。


また、認知症などで事件や事故を起こす前に、老人ホームのような施設で生活してもらうことを希望するのは、やはり難しいのでしょうか。


重たい内容で恐縮ですが、ご助言いただければ幸いです。


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ご質問ありがとうございます。 親御さんの経済状況やご家族の事情を考えれば、将来にご不安を感じるのはもっともなことだと思います。


まず、ご安心ください。 極端な話、今このまま何もしなかったとしても、将来役所から「援助できませんか」という通知(扶養照会)が届くだけで、援助する義務が自動的に発生することはありません。

ただ、予期せぬタイミングで巻き込まれてパニックにならないよう、ポイントと「今できる防衛策」をお伝えしますね。

※私は法律家ではありませんので、あくまで介護現場の経験に基づいた一般論としてお伝えします。

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回答者:木場猛(こば・たける)

㈱チェンジウェーブグループ CCO/介護福祉士・ケアマネジャー/武蔵野大学別科 非常勤講師 東京大学卒業後、介護現場で20年以上・累計2,000件超の家族を支援した「仕事と介護の両立」の専門家。現在は両立支援クラウド「LCAT」や「ライフサポートナビ」の監修、年間400件の相談対応を行う。厚労省の有識者ヒアリング対応をはじめ、東京都・山梨県等の自治体、日本家族看護学会での登壇、パナソニックなど大手100社以上への支援実績を持つ。 著書に『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書』。月間1,000名規模の「全国ビジネスケアラー会議」モデレーターも務める。

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