配偶者の介護でも「同居」はしない方が良い?

配偶者の介護でも「同居」はしない方が良い?

お気に入り登録

先日、御社の研修に参加させていただきました。

その中で「親との同居はおすすめしない」とのお話がありましたが、

配偶者の介護に関しても、同じような考え方で対応を考えるべきでしょうか。 


回答者アイコン

ご相談ありがとうございます。先日の研修にご参加いただき、さっそく大切な視点に目を向けてくださっていること、心から嬉しく思います。


結論から申し上げますと、配偶者の場合、同居のままでも問題はありません。


同居が課題となるのは、「もともと別居していた家族が、介護を理由に同居する場合」です。生活環境が変化することでお互いにストレスが生じやすくなるうえ、利用できる介護サービスに制限がかかることも多く、結果的に介護の負担が重くなりやすいためです。


また、そもそも配偶者との関係は、生活のベースがすでに同居・協働で成り立っているため、「同居するか否か」の選択肢がないケースが大半です。したがって、配偶者の介護においては、「同居を避ける」といった方針そのものが当てはまりにくいのが現状です。


それでもなお、「一人で背負わない」という方針は、配偶者の介護においても変わりません。「介護者が壊れない体制をどう作るか」は、常に介護における重要な視点です。そのために、配偶者の介護において準備できることを、以下にご提案いたします。


この続きは無料会員限定です

残り 1,047字

回答者アイコン

回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)・介護福祉士 京都大学卒業後、介護福祉士として、介護老人保健施設・小規模多機能型居宅介護・訪問介護(ヘルパー)の現場に従事。その後、育休中に取得した介護支援専門員の資格を活かし、居宅ケアマネジャーのキャリアを積む。「地域ぐるみの介護」と「納得のいく看取り」を志している。

この記事は役にたちましたか?

より良いサービスを提供するために、欲しい情報や改善してほしいポイントを教えてください。

アンケートに協力する 外部リンク