先日、御社の研修に参加させていただきました。
その中で「親との同居はおすすめしない」とのお話がありましたが、
配偶者の介護に関しても、同じような考え方で対応を考えるべきでしょうか。
ご相談ありがとうございます。先日の研修にご参加いただき、さっそく大切な視点に目を向けてくださっていること、心から嬉しく思います。
結論から申し上げますと、配偶者の場合、同居のままでも問題はありません。
同居が課題となるのは、「もともと別居していた家族が、介護を理由に同居する場合」です。生活環境が変化することでお互いにストレスが生じやすくなるうえ、利用できる介護サービスに制限がかかることも多く、結果的に介護の負担が重くなりやすいためです。
また、そもそも配偶者との関係は、生活のベースがすでに同居・協働で成り立っているため、「同居するか否か」の選択肢がないケースが大半です。したがって、配偶者の介護においては、「同居を避ける」といった方針そのものが当てはまりにくいのが現状です。
それでもなお、「一人で背負わない」という方針は、配偶者の介護においても変わりません。「介護者が壊れない体制をどう作るか」は、常に介護における重要な視点です。そのために、配偶者の介護において準備できることを、以下にご提案いたします。
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