介護認定の認定調査で、申請が通りやすくなるポイント等について介護認定の認定調査で、申請が通りやすくなるポイント等について

質問

来週、介護申請の認定調査員さんの自宅訪問があります。
同居の実母を対象にしております。 股関節が悪く脚を高く上げることが出来ないので浴槽の出入りが困難、また骨折もしやすいため、入浴の介助を私がしております。 プロにお任せするか、自宅浴槽になんらか改善が出来ないかと思い申請をしたいと思いました。

申請を通りやすくする認定調査のポイント等ありましたら、アドバイスいただけないでしょうか。

回答

ご質問ありがとうございます。
 介護認定は「日常生活の中でどれくらいの介護を必要とするか」という基準で、決定される際は本人の健康状態だけではなく、住環境や家族の介護力なども考慮されます。 同じような健康状態でも、生活の中で困っていることが無ければ認定が出ないということも考えられます。 今回お話を伺う限り、既に「身体介護」が必要ですので、正確に状況が伝われば介護認定は出そうな状況と見受けられます。


 認定調査員はガイドラインにも基づいて細かく聞いてくれますが、ご家族からも、心配なこと、入浴以外にも既に手伝っていること、本人が困っていそうなことをできる限り具体的に伝えられると安心です。 言い忘れないよう、困りごとや不安・気になることを事前にメモしておくことをおすすめしています。

本人の前で言いにくい場合は別途連絡しても構いません。 また、ご家族の負担も特記事項として考慮されますので、相談者様ご自身の生活の都合で「この時間は介護が難しい」とか「今以上は介護できない」といった制限があればしっかり伝えましょう。


このまま介護を続けると大変だと思う、といった不安や心配も遠慮なくお伝えいただきたいです。

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木場猛(こば・たける)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシスCCO(チーフケアオフィサー) 介護福祉士 介護支援専門員 東京大学文学部卒業。高齢者支援や介護の現場に携わりながら、 国内ビジネスケアラーデータ取得数最多の仕事と介護の両立支援クラウド「LCAT」ラーニングコンテンツ監修や「仕事と介護の両立個別相談窓口」相談業務を担当。 3年間で400名以上のビジネスケアラーであるご家族の相談を受けた経験あり。セミナー受講者数、延べ約2万人超。 【新書】「仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書」(日経クロスウーマン)
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