親が元気なうちからすべき介護の心構えや準備はありますか?

親が元気なうちからすべき介護の心構えや準備はありますか?

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自身の親はまだ元気ですが、介護はいつかは通らなければならない道だと思っています。いざ介護が始まったときに慌てなくて済むように、今のうちから準備できることは何かあるでしょうか。(40代男性、自営業)


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ご質問ありがとうございます。介護は、準備をしておくと、将来の負担がかなり減らせます。具体的に、介護の負担には経済的負担、身体的負担、精神的負担、時間的負担の4つがあります。


まず、経済的負担は、準備のあるなしで、かなり異なります。特に、認知症になると、銀行口座などの金融資産が凍結される可能性が出てきます(金融機関に、その人が認知症であることが知られると)。認知症になっても、本人の金融資産から生活費や医療費・介護費などが支払えるよう、家族信託や代理人カードの準備など、進めておく必要があります。また、介護が必要になった時に保険金が受けられるような民間の保険も検討する必要もあるかもしれません。全体として、介護に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると良いかもしれません。


身体的負担、精神的負担に関しては、

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回答者:酒井穣(さかい・じょう)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 創業者・取締役 慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後は東証一部上場企業の取締役を経て、2016年に株式会社リクシスを佐々木と共に創業。自身も30年以上に渡る介護の経験者であり、認定NPO法人カタリバ理事なども兼任する。NHKクローズアップ現代などでも介護関連の有識者として出演。 著書:『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)

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