家族の人生を尊重したいと思っています。自分が介護を受ける時に家族の負担を減らすには?

家族の人生を尊重したいと思っています。自分が介護を受ける時に家族の負担を減らすには?

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私は健康に自信はあるのですが、そろそろ自分が介護を受ける側になってもおかしくない年代になりました。将来、できるだけ家族に負担をかけることのないようにしたいと思っているのですが、どんなことに気を付けたらよいでしょうか。(70代女性)


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ご質問、ありがとうございます。学術的には、介護をするご家族の負担には、大きく4つあると考えられています。それらは経済的負担、身体的負担、精神的負担、時間的負担です。こうした家族にかかる負担を、それぞれに軽減するために、健康なうちから気をつけておくべきことを、以下、簡単にまとめます。


経済的負担については、まず、自分が生きていくためのお金は、可能な限り貯蓄をしておくことが第一です。貯蓄が心配であれば、保険会社が販売している、介護が必要になった時に受けられる民間の保険も検討してください。また、自分が認知症になると、銀行口座などが凍結される可能性があります。それへの準備として、家族信託や銀行の代理人カードなどを準備し、ご家族と連携しておく必要があります。相続などについても、後になってご家族のトラブルにならないよう、弁護士に相談しておくことが重要です。


身体的負担については、

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回答者:酒井穣(さかい・じょう)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 創業者・取締役 慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後は東証一部上場企業の取締役を経て、2016年に株式会社リクシスを佐々木と共に創業。自身も30年以上に渡る介護の経験者であり、認定NPO法人カタリバ理事なども兼任する。NHKクローズアップ現代などでも介護関連の有識者として出演。 著書:『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)

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