子どもや親の介護を理由に休まざるをえない状況が多々あり、介護経験のない上司の理解を得るにはどうすればいいのでしょうか?子どもや親の介護を理由に休まざるをえない状況が多々あり、介護経験のない上司の理解を得るにはどうすればいいのでしょうか?

質問

父は介護施設で、目の悪い母は一人暮らし。一人の母が怪我などしないか心配です。子どもも小さく、怪我や風邪で休むことに加え、両親のことでも私が仕事を休むので、ダメとは言われないけど上司の理解はなさそうに感じます。介護をした経験のない上司と交渉するにはどうすればいいのでしょうか?

回答

ご質問ありがとうございます。

上司との交渉の際、上司が大事にしていることを理解することはもちろんのこと、“介護と育児と仕事が重なったときにできること、できないこと”を明確に伝えることが大切です。

また、子供や親の突発的なケアが必要になる場合を想定して、サポート体制を整えることも必要となるでしょう。

そういった対策を取りつつ、上司との交渉においては、家庭の現状をオープンにしながら、感情を挟まず事実ベースでわかりやすく話すと、上司も話を聞きやすくなるかと思います。


以下に、上司への伝え方の3つのポイントをお伝えいたします。

①タイミングと相談をするプロセス
日頃から上司に伝えながら家庭の事情をさり気なく伝えつつ、別のタイミングで上司がリラックスしている状態で、ステップを踏んで情報を伝えてみてはいかがでしょうか。

そうすることで、話す側も切り出しやすくなり、聞き手の上司も受け止めやすくなる可能性があります。


②事実に基づく説明
介護や子育ての具体的な状況を説明し、それが業務にどのような影響を及ぼしているかを示しましょう。

例えば、通院介助、施設往訪、保育園送迎、ケアマネジャーやヘルパーとの連携、保育園・学校・塾の保護者会等が重なる状況を具体的に示し、仕事にどのように影響があるかを説明できるとよいでしょう。


③感情的にならずに上司に伝えましょう
感情的にならず、事実に基づいた説明を行いましょう。心理的な距離感が近い人の介護や子育てほど感情が動きます。一方、聞き手の上司側からみると、感情的な用語が入りすぎると「具体的に何が大変なのか、何の相談を受けているのか」が捉えにくくなります。


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室津 瞳(むろつ・ひとみ)

NPO法人 こだまの集い 代表理事 株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 介護プロ 介護福祉士・看護師 介護職・看護師として病院や施設勤務を経て、令和元年5月に「NPO法人こだまの集い」設立、代表理事に就任。自身も育児と介護と仕事の重なるダブルケアを約8年間経験する。 ミッションは「育児と介護が重なる現役世代が、 働き続けられる社会への実現〜多世代が活躍できる仕組みづくり〜」 共著『育児と介護のダブルケア-事例からひもとく連携・支援の実際-』(中央法規出版)  監修『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 育児や仕事と両立できる 共倒れしない介護』㈱オレンジページ 2024年
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