親御さんと同居することにより、介護と仕事の両立を希望する部下より支社への転籍をお願いされています。

親御さんと同居することにより、介護と仕事の両立を希望する部下より支社への転籍をお願いされています。

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部下が、ここ数年、親御さんの遠距離介護をしています。 最近になって、親御さんの状態がさらに悪化し、部下から、支社への転籍をお願いされています。 支社に転籍(または出向)となれば、親御さんと同居することができ、遠距離介護ではなくなり、仕事と介護の両立も楽になると思われます。 しかし、支社には部下の専門性を活かせるポストがありません。 支社で、また1から新しい仕事を学ぶということになると、部下の給与はかなり下がってしまいます。部下もかなり悩んでいます。 何か、アドバイスがあれば頂戴したいです。


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ご質問、ありがとうございます。 まず、大きな誤解があるので、その指摘から始めさせてください。 「遠距離介護ではなくなり、仕事と介護の両立も楽になる」という部分です。場合にもよりますが、むしろ遠距離介護の方が、仕事と介護の両立がしやすいことも多いのです。 もし、部下の方も「遠距離介護を止めれば介護が楽になる」と考えているとするなら、この誤解は認識していただきたいです。 遠距離介護は、

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回答者:酒井穣(さかい・じょう)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 創業者・取締役 慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後は東証一部上場企業の取締役を経て、2016年に株式会社リクシスを佐々木と共に創業。自身も30年以上に渡る介護の経験者であり、認定NPO法人カタリバ理事なども兼任する。NHKクローズアップ現代などでも介護関連の有識者として出演。 著書:『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)

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