住宅型有料老人ホームで理学療法士によるリハビリは介護保険で利用できる?

住宅型有料老人ホームで理学療法士によるリハビリは介護保険で利用できる?

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老人ホームに入所している母の介護について、介護保険の範囲内で理学療法士によるリハビリを受ける方法についてご相談させていただきます。詳細は以下の通りです。


【背景】

・母は現在、住宅型有料老人ホームに入所しています。

・頸椎損傷により要介護5の認定を受けており、寝たきりの状態です。

・訪問介護については、別表7にある「頸椎損傷」に該当するため、訪問看護は医療保険を優先して利用しています。

・入所先の施設には鍼灸士が週2回来ており、介護保険の範囲内で自己負担なく鍼灸施術を受けています。

・母は鍼灸に加えて、手足を動かすなどの理学療法士による一般的なリハビリを希望しました。しかし、ケアマネージャーに相談したところ「外部の理学療法士に施設へ来てもらう場合は自費になる」との説明を受けました。そのため、現在は週2回、自費で理学療法士に来ていただいている状況です。


【相談内容】

・母が介護保険の範囲内で理学療法士によるリハビリを受けることは可能でしょうか。

・鍼灸士による施術は介護保険で利用できるのに、なぜ理学療法士によるリハビリは自費扱いになるのか、その理由を知りたいです。母の場合、訪問看護は医療保険で利用しているため、介護保険の利用枠にはまだ余裕があると考えています。

・母は要介護5であり、1か月の支給限度額は約362,170円(36,217単位)と理解しています。ケアマネージャーに現在の利用単位数の内訳を確認するのが良いでしょうか。内訳を把握した上で、例えば、現在鍼灸に充てている介護保険の単位を理学療法士によるリハビリに振り替え、介護保険を活用したリハビリを受けられるのかをケアマネージャーに相談するのがよいでしょうか?


何卒、よろしくお願いいたします。


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お母様の状態やご希望を受け止めながら、「質の高いケアを、可能な範囲で続けていきたい」というお気持ち、そして「ケアマネジャーと建設的に対話して、納得のいく方向性を見つけたい」というお考えがよく伝わってきました。


制度上の「できる/できない」は一見はっきりしているようで、実際の現場では事業所の体制や個別の運用で対応が異なることもあります。そのため、今回のようなケースでは、制度の一般論をあれこれ当てはめるよりも、今の状況を順番に確認していくことが、最も確実で、納得感のある選択につながるかと思います。


① まずは

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回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)・介護福祉士 京都大学卒業後、介護福祉士として、介護老人保健施設・小規模多機能型居宅介護・訪問介護(ヘルパー)の現場に従事。その後、育休中に取得した介護支援専門員の資格を活かし、居宅ケアマネジャーのキャリアを積む。「地域ぐるみの介護」と「納得のいく看取り」を志している。

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