老後のために貯蓄したいと思っていますが、投資や不動産など、いろいろな資産管理の方法があると思います。老後の資金については、現金(預貯金)で備えておくのが最適ですか?
自分が認知症になった場合、代理人も引き出しやすい方が良いと思うのですが、良い資産管理の方法をご教授いただければ幸いです。(50代男性、会社員)

ご相談いただきありがとうございます。 お仕事の傍ら、老後に向けてご自身で準備を進めようとされている姿勢、素晴らしいと思います。 特に「もし認知症になったら…」というリスクを見据えて、事前に資産の管理体制まで考えておくのは、多くの方が見落としがちな重要なポイントです。
資産管理につきましては私どもは専門外となりますので、以下、一般論として、認知機能が低下した場合に備える方法についてお伝えさせていただきます。
まず結論からお伝えすると、老後の資産管理は「現金」だけでなく、「認知機能が低下した時にも家族が動きやすい仕組み」で備えることが重要です。 次に具体的な対策についてお伝えしていきます。
①金融機関の代理人制度の確認
口座によっては、家族が預金を引き出せる「代理人登録」制度や、認知症リスクに備えた金融商品の準備があります。 ぜひ取引先の銀行での確認することをオススメします。
②家族信託や任意後見人制度を活用
家族信託に関する記事も参考にしてみてください。 https://navi.lyxis.com/posts/3658?qa
任意後見人制度に関する記事も参考にしてみてください。https://navi.lyxis.com/q_a/120
どちらに関しても費用はかかるので、一度、ファイナンシャルプランナーや、弁護士さん・司法書士さんに相談してみるのもおすすめです。
③通帳や印鑑などの置き場所を共有しておく
家族間で大事ものの置き場所を共有しておくことも大事になってきます。ぜひ、元気な間に共有しておきましょう。
今のうちから備えておこうというお気持ちは、将来の自分とご家族を守る力になります。 少しずつで構いませんので、まずは「専門家への相談予約」や「金融機関への問い合わせ」など、気になったことから一歩踏み出してみてくださいね。
「老後の準備=不安を減らすための前向きな行動」です。 焦らず、でも確実に、できることから始めていきましょう。 また何か気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
