若い配偶者が寝たきりになったとき、使える制度や相談先は?

若い配偶者が寝たきりになったとき、使える制度や相談先は?

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「親ではなく配偶者が寝たきりとなり、年齢が若いため介護保険の対象外で、生活のため仕事も続けざるを得ない」、こうしたケースについて、過去に寄せられた相談事例があれば教えていただけますか。


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お仕事を続けながら、若い配偶者の介護も担うご状況は、心身ともに大きなご負担であろうことを想像します。まずお伝えしたいのは、「介護保険に該当しない=支援がまったくない」というわけではないということです。配偶者のご状態によっては、介護保険以外の制度で支援を受けられる可能性が十分にあります。


そこで、まずは、ご本人が診断や治療を受けている医療機関での相談をおすすめします。「このまま自宅で通常の生活を続けるのは難しそう」と感じる状況であれば、

  • 主治医
  • 担当看護師
  • 患者相談窓口
  • 退院支援室
  • 医療ソーシャルワーカー(MSW)

など、どなたに相談しても構いません。「今後、利用できる制度のことを知りたい」「家での生活が心配」と伝えることで、必要な窓口や支援制度へつないでもらえるはずです。


そのうえで、今回のように、ご配偶者が「寝たきり」の状態であるケースの場合、以下のような制度の対象となる可能性があることをお伝えしております。 

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回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)・介護福祉士 京都大学卒業後、介護福祉士として、介護老人保健施設・小規模多機能型居宅介護・訪問介護(ヘルパー)の現場に従事。その後、育休中に取得した介護支援専門員の資格を活かし、居宅ケアマネジャーのキャリアを積む。「地域ぐるみの介護」と「納得のいく看取り」を志している。

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