動作が遅く首が前にでてきたレビー小体認知症の夫。今後の接し方について

動作が遅く首が前にでてきたレビー小体認知症の夫。今後の接し方について

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夫(73才)が10年前からレビー小体認知症です。進行はゆっくりですが最近動作が遅く首が前にでてきました。

認知機能には問題がなく今の所生活は普通に過ごしいます。 今後どのように接していけばいいでしょうか?

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このような症状、動作が遅く首が前にでてくる、みたいなものをパーキンソン上場と言います。身体の動きが遅い、にぶい、姿勢の調節がむずかしくなります。

 気をつけることは、転倒しやすくなる、嚥下が悪くなる、ことです。段差をなくし、手すりをつけ、飲み込みやすい食事形態(とろみのあるもの、とろろ、八宝菜、プリン、豆腐など、やわらかいけど塊になりやすいみたいなもの)を整えていきます。硬いもの、粉のもの、水やお茶のさらさらの液体はむせやすいものです。

 パーキンソン症状は、いろいろな種類のたくさんの薬剤があり、コントロールできる医学的な症状です。かかりつけの医師と相談して、動きが悪くならないように薬物治療をしていきましょう。

パーキンソン症状への治療薬の悪い影響があるとすると、レビー小体型認知症の方の幻視や幻覚、妄想が悪化する場合があるので注意が必要です。担当の先生と相談してすすめてください。
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回答者:伊苅弘之(いかり・ひろゆき)

医療法人さわらび会福祉村病院副院長。医学博士。日本老年医学会・日本老年精神医学会の専門医・指導医。 1957年4月25日生まれ。愛知県名古屋市出身。豊橋市に拠点を構える信州大学医学部卒業後、名古屋大学医学部老年科学教室に入局。記憶に関する基礎実験を行い医学博士を取得。1993年1月から1995年3月までアメリカ国立衛生研究所客員研究員。帰国後、名古屋大学医学部附属病院にて「ものわすれ、認知症外来」を5年間行われました。1999年4月より高齢者のための総合的施設群(1,000人以上の高齢者が生活している)の中心となる福祉村病院に勤務されています。

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