徘徊状態になったときの自宅介護か施設入所かの判断目安について

徘徊状態になったときの自宅介護か施設入所かの判断目安について

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徘徊状態になった時、自宅介護から施設入所に変える選択が介護をする人の負担で必要になるかと思いますが、切替を判断する目安があればご教示頂きたいと思います。


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認知症が重症になり、昔から言われている典型的な徘徊をするのは、アルツハイマー型認知症の方ですから、全体の認知症の20%弱くらいです。

アルツハイマー型認知症の方の徘徊は、第三者から見ると目的もなくむやみに歩いて勝手にどこかに行ってしまうというイメージです。このような徘徊は一般社会では、事故や怪我にまきこまれることも多く、死につながりかねません。

このような徘徊が始まったら、各市町村で呼び方は違いますが、警察がやっている徘徊老人をみなでさがしてくれるものに登録するのがいいでしょう(おかえりネットワークなど、いろいろな呼び名があります)。このような徘徊は在宅では危険が大きいので、早めに施設に入ることをお勧めします。

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回答者:伊苅弘之(いかり・ひろゆき)

医療法人さわらび会福祉村病院副院長。医学博士。日本老年医学会・日本老年精神医学会の専門医・指導医。 1957年4月25日生まれ。愛知県名古屋市出身。豊橋市に拠点を構える信州大学医学部卒業後、名古屋大学医学部老年科学教室に入局。記憶に関する基礎実験を行い医学博士を取得。1993年1月から1995年3月までアメリカ国立衛生研究所客員研究員。帰国後、名古屋大学医学部附属病院にて「ものわすれ、認知症外来」を5年間行われました。1999年4月より高齢者のための総合的施設群(1,000人以上の高齢者が生活している)の中心となる福祉村病院に勤務されています。

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