寝たきりでもできる認知症予防法はありますか?

寝たきりでもできる認知症予防法はありますか?

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今年に入ってから介護が始まったものです。
筋力低下から家でほとんど寝たきり状態の高齢の父がおります。

会話のコミュニケーションは今のところ問題ありませんが、歩かなくなると認知機能も下がると言われているのでこのままでは、筋力だけでなく認知も低下していく一方なのではと思い今回のセミナーに申し込ませていただきました。

寝たきりの者でもできる、認知予防法などあれば教えてください。家族が毎日テレビ電話するなども効果的でしょうか?


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脳へ良い刺激を入れれば認知機能の悪化は遅らせることができると言われています。本人にとって嬉しいこと、関心や興味のあること、快適なことはすべて良い刺激です。

具体的には、トランプや花札で遊ぶ、麻雀をする、本を読む、本の読み聞かせを聞く、カラオケを歌う、ドラマを見て感動したら内容をまとめて誰かに話す、模型を作る、ジグゾーパズルをする、数独や間違い探しをする、詰め将棋や囲碁をする、など本人が楽しいと感じるものはすべて良い刺激になります。

話がしたい相手と電話したり、テレビ電話したり、というのも最高ですね。ポイントは、本人が楽しいとか嬉しいと感じることほど、脳には良い刺激になるということです。

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回答者:伊苅弘之(いかり・ひろゆき)

医療法人さわらび会福祉村病院副院長。医学博士。日本老年医学会・日本老年精神医学会の専門医・指導医。 1957年4月25日生まれ。愛知県名古屋市出身。豊橋市に拠点を構える信州大学医学部卒業後、名古屋大学医学部老年科学教室に入局。記憶に関する基礎実験を行い医学博士を取得。1993年1月から1995年3月までアメリカ国立衛生研究所客員研究員。帰国後、名古屋大学医学部附属病院にて「ものわすれ、認知症外来」を5年間行われました。1999年4月より高齢者のための総合的施設群(1,000人以上の高齢者が生活している)の中心となる福祉村病院に勤務されています。

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