通常のもの忘れと認知症の初期との違いについて詳しく知りたいです。
人は年齢にかかわらず、ちょっと忘れたり、名前がでてこない(喚語困難)などの症状は個人差がありますが、あるものです。認知症は脳の病気で、脳が少しずつ萎縮していきます。症状も少しずつ増えていきます。
一方で、年をとれば、必ずものわすれが増えるというわけではありません。自分ではなかなか気づきにくいのですが、周囲の人間がみていてものわすれが増えたのではないかと感じたら、正解の場合が多いといえます。
記憶とくに記銘力という、少し前のことを憶えていられるかどうかについては、検査を行って判断するのが一番わかりやすいでしょう。いろいろな検査がありますが、ADASと検査の中に10枚のカードを憶えていく検査があります。世界基準があり、線引きができるので、その年齢の健常者と記憶障害がある方を区別できます。
その検査で正常範囲なら年齢相応、基準値をとれない場合は記憶障害があるとなります。認知症の初期症状はそれぞれの病気で違いますので注意が必要です。