母(81歳)のことでご相談です。通院している糖尿病内科の先生に勧められ、ただちに物忘れ外来を受診したところ、アルツハイマー型認知症の初期と診断されました。母自身は「迷惑をかけたくないから早く施設に入りたい」と言っており、職場の近くで良さそうな介護付き有料老人ホームも見つかっています。
ただ、御社セミナーで「まずは地域包括支援センターに相談し、無料や格安の支援を使えるだけ使うべき」とのお話を聞きました。また、「介護とはお世話をすることではなく、その人がしたいことをしながら、その人らしく生きるお手伝い」との言葉が印象に残っており、設備が整っていても老人ホームではそのような生き方が難しいのではないか、とも感じています。
住み慣れた自宅で支援を受けるか、施設入所かで迷っていますが、老人ホームに入ってもケアマネジャーの支援は受けられるのでしょうか?
この度はご相談いただき、ありがとうございます。セミナーの内容も丁寧に受け取ってくださり、とても嬉しく思います。
まずは、認知症の初期には不安も多い中で、早い段階で受診につなげられたこと自体がとても素晴らしい対応だったと思います。一方で、お母様の意思を尊重されながらも、本当にそれがお母様の幸せにつながるかどうか、お悩みの気持ちであることをお察しします。
結論から申し上げますと、自宅か施設かにかかわらず、介護保険サービスを利用する場合には担当のケアマネジャーがつき、その方に合ったサービスがきちんと展開されているかを確認し、必要に応じて相談に乗ってくれます。介護付き有料老人ホームにもケアマネジャーはおり、入居者の状態に応じたケアプランの作成や日々の生活のサポートが行われます。
つまり、暮らしの場がどこであっても、ケアマネジャーを始めとした専門職がチームとなって「本人らしい生活を支える」という本質は変わりませんので、ご安心いただければと思います。
そのうえで、今後のご判断に向けて、以下に3つのポイントを整理いたします。
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