「家族信託」はどのようなときに活用できる?

「家族信託」はどのようなときに活用できる?

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「家族信託」という言葉は聞くのですが、具体的にどのようなメリットがあり、どのようなときに活用できるのでしょうか?(50代女性、会社員)

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「家族信託」という言葉を耳にしたものの、具体的にどんな仕組みで、何に使えるのかイメージが持ちにくいと不安になる場面もあるかと思います。特に親の老後や介護、資産管理を意識しはじめる50代の方から、同じようなご相談をいただくことがよくあります。


お話からすると、将来的に「親の判断力が落ちてしまった時」に備えて、家族で財産管理ができるような仕組みに関心を持たれているのではないかと感じました。 こうしたケースでよく問題になるのが、親の口座や不動産が凍結されてしまい、子どもが自由に動かせなくなるという状況です。


家族信託は、そうした“将来の困りごと”を未然に防ぐために活用されます。 以下に、 3つのポイントをご紹介します。

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回答者:室津 瞳(むろつ・ひとみ)

NPO法人こだまの集い代表理事 / 株式会社チェンジウェーブグループ シニアプロフェッショナル ダブルケアスペシャリスト / 杏林大学保健学部 老年実習指導教員 介護職・看護師として病院・福祉施設での実務経験を経て、令和元年に「NPO法人こだまの集い」を設立。自身の育児・介護・仕事が重なった約8年間のダブルケア経験をもとに、現場の声を社会に届けながら、働きながらケアと向き合える仕組みづくりを進めている。 【編著書】『育児と介護のダブルケア ― 事例からひもとく連携・支援の実際』(中央法規出版) 【監修】『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 共倒れしない介護』(オレンジページ)

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