今後、親御さんが認知症の症状を有するようになった場合に備えて、心構えや知識をあらかじめ知っておきたいというお気持ちなのですね。「どれだけ尽くしても感謝されず、逆に怒られたり罵られたりすることがあるのでは」と不安を感じておられるという状況と想像しております。
今回はご相談者の具体的な状況が分からないため、一般的なお話になりますことご了承ください。
まず前提として知っておきたいのは、認知症は脳の病気によって起こるものであり、言動の変化は本人の意志や性格によるものではなく、あくまで症状の一部だということです。 記憶が途切れたり、時間や場所の感覚が混乱したりする中で、「財布がない」「誰かに盗られた」といった訴えが見られることも少なくありません。
そうした場面に備えて、介護する側として持っておきたい3つのポイントをご紹介します。
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