認知症の親の介護で必要な知識や心構えは?

認知症の親の介護で必要な知識や心構えは?

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特に認知症の親の介護の場合、介護期間が長かったり、一生懸命介護しても自分のことを忘れたり、むしろ罵られたり、つらいことが多いのではないかと思います。それに対して、子供はどんな知識や心構えが必要でしょうか?(50代男性、会社員)

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今後、親御さんが認知症の症状を有するようになった場合に備えて、心構えや知識をあらかじめ知っておきたいというお気持ちなのですね。「どれだけ尽くしても感謝されず、逆に怒られたり罵られたりすることがあるのでは」と不安を感じておられるという状況と想像しております。


今回はご相談者の具体的な状況が分からないため、一般的なお話になりますことご了承ください。


まず前提として知っておきたいのは、認知症は脳の病気によって起こるものであり、言動の変化は本人の意志や性格によるものではなく、あくまで症状の一部だということです。 記憶が途切れたり、時間や場所の感覚が混乱したりする中で、「財布がない」「誰かに盗られた」といった訴えが見られることも少なくありません。


そうした場面に備えて、介護する側として持っておきたい3つのポイントをご紹介します。


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回答者:室津 瞳(むろつ・ひとみ)

NPO法人こだまの集い代表理事 / 株式会社チェンジウェーブグループ シニアプロフェッショナル ダブルケアスペシャリスト / 杏林大学保健学部 老年実習指導教員 介護職・看護師として病院・福祉施設での実務経験を経て、令和元年に「NPO法人こだまの集い」を設立。自身の育児・介護・仕事が重なった約8年間のダブルケア経験をもとに、現場の声を社会に届けながら、働きながらケアと向き合える仕組みづくりを進めている。 【編著書】『育児と介護のダブルケア ― 事例からひもとく連携・支援の実際』(中央法規出版) 【監修】『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 共倒れしない介護』(オレンジページ)

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