明らかに認知症を発症している母(84才)が、認知症の病院の受診も介護認定の取得も拒否しています。普段とは違うことをしようとなると、懐疑的・不安になるようです。
父(89才)も介護認定には批判的・非協力的で、子供が実家に戻って親の面倒を見るのが当然というスタンスです。
両親とも頑固で、私も妹も説得するのは半ば諦めているのですが、このまま何もしない(できない)でいいのか不安です。
お母様の認知症が進んでいる中で、受診や介護認定の話に応じてもらえず、ご家族としてとてもご心配だと思います。また、お父様も協力的でないという状況では、何かを始めるにも一人で抱え込んでいるような気持ちになるのではないでしょうか。
まずは、相談者様から直接、地域包括支援センターに連絡してみることをおすすめします。地域包括支援センターには、ご本人の同意がなくても相談することができます。今の状況(認知症の症状、生活の中で心配なこと、ご本人が嫌がっていることなど)をスタッフに伝えてみてください。電話でも大丈夫です。
▼地域包括支援センターの検索はこちらからできます。(親御様の住所をご入力ください。)
お話を進める中で、必要があれば、スタッフが自然なかたち(「定期巡回で参りました」など)でご自宅に訪問して、どんなご様子であるか確認してくれます。状況に応じて、サービスの導入に向けてご本人への働きかけをしてくれるはずです。そうでなくても、「どんなときにどんな手続きが必要になるのか」「急に何かあったときにどうすればいいのか」といったことを、あらかじめ専門家と共有しておけるだけでも、心強いかと思います。
ご家族の言葉は、どうしても感情がこもってしまうので、ご本人にとっては受け入れづらいこともあります。そんなときには、第三者が客観的な立場で関わることで、素直に耳を傾けてくれることがよくあります。
「介護認定」や「病院受診」についても、ちょっとした言葉のかけ方次第で気持ちが変わることがありますので、以下、参考までにお伝えします。
◆介護認定を勧める言葉かけ
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