転倒しやすい認知症の両親は、施設への入居を検討するべきでしょうか?

転倒しやすい認知症の両親は、施設への入居を検討するべきでしょうか?

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仕事や育児と両立しながら、別居で認知症の両親の介護を担っています。両親は自宅での生活を望んでいるので、ヘルパーやデイサービスなどを利用していますが、最近、父が転倒し、骨折しました。両親ともに認知症のため、転倒したことも忘れるような状況です。このような場合、施設に入居すべきでしょうか?本人たちの願いか、安心安全か、どちらを優先すべきか迷っています。(50代女性、会社員)

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お仕事や育児と並行して、認知症の親御さんお二人の介護をされているとのこと、本当に大変な毎日を過ごされていることと思います。

特に、お父様が転倒し骨折されたということで、今後の生活や安全面について、不安も尽きない状況ではないでしょうか。

「希望を尊重すること」と「安全な生活を守ること」は、時に相反するように感じてしまいますよね。

でも、どちらか一方を選ばなければならないというわけではありません。

ご両親の希望をできる限り大切にしながらも、ご自身の生活を守るための現実的な選択肢を、少しずつ整えていくことが大切です。

 

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回答者:室津 瞳(むろつ・ひとみ)

NPO法人こだまの集い代表理事 / 株式会社チェンジウェーブグループ シニアプロフェッショナル ダブルケアスペシャリスト / 杏林大学保健学部 老年実習指導教員 介護職・看護師として病院・福祉施設での実務経験を経て、令和元年に「NPO法人こだまの集い」を設立。自身の育児・介護・仕事が重なった約8年間のダブルケア経験をもとに、現場の声を社会に届けながら、働きながらケアと向き合える仕組みづくりを進めている。 【編著書】『育児と介護のダブルケア ― 事例からひもとく連携・支援の実際』(中央法規出版) 【監修】『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 共倒れしない介護』(オレンジページ)

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