認知症でお金への不安が強い母と喧嘩にならないようにしたいです。

認知症でお金への不安が強い母と喧嘩にならないようにしたいです。

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認知症の母82歳、要介護2で、身体は元気です。父は他界し今一人暮らしです。私を含め娘が4人いるのですが、認知症になる前から我が強い人で、皆同居は考えていません。独身の姉が、嫌々ながらも一応気にかけてくれることが多く、郵便物の確認やいろんな手配もしてくれています。


さて、母にはお金に対する執着が認知症になる前から大きく、自宅金庫で結構な現金と通帳を管理してます。認知症になってから、よく「デイの支払はしなくていいのか」「生協の支払はしなくていいのか」など、支払いがどうなってるのかわからないと突然姉に電話をかけることが1日に何度もあり、その度に姉が引き落としであることを説明してるのだけど、それを忘れて何度も説明するうちに姉がイライラしてしまい、言い争いになるそうです。最後には、私のお金を勝手に取るな、とか意味のわからない方向に……。またある時は、「生活費がなくなった」と多額のお金を引き出してきます。


お金の管理をなんとか娘に任してもらえるように持っていく方向はできないでしょうか。


いろんな頼み事や相談事は、姉たちの旦那や地域包括支援センターの人にもしますが、お金に関してだけは娘たちにしか絶対にしない、というポリシーもあるようです。終わりのない介護、なんとかお互い喧嘩にならないようにしたいのですが……。


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ご相談ありがとうございます。お母様の認知症とお金の管理にまつわる課題、また娘様方のご負担や葛藤についてお察しいたします。


おそらく現在の状況で、お金の管理を娘様が一手に引き受けてしまうと、お母様の不安だけでなく、娘様方の負担も増大してしまうと思われます。まずは以下のような策で対応しながら、無理なく通帳の整理等を通して資産を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。


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回答者:岩瀬 良子(いわせ・りょうこ)

介護支援専門員(ケアマネジャー)/介護福祉士 京都大学総合人間学部卒業。病院・施設・在宅など多様な現場に従事し、介護職員初任者研修講師経験や英国ホスピス視察などを経て「地域ケア」と「納得のいく看取り」を探求・実践する。現在はその知見を活かし、「仕事と介護の両立」に関する個別相談やQ&A対応、専門記事の編集を担当。現場のリアリティと専門知識に基づいた、正確で温かみのある情報発信を行っている。【執筆協力】中央法規出版『生活援助従事者研修 公式テキスト』

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