いざ介護が始まったとき、私が介護よりも仕事を優先することに、親が悲しんだりしないか心配です。

いざ介護が始まったとき、私が介護よりも仕事を優先することに、親が悲しんだりしないか心配です。

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先日、酒井さんのセミナーを受講したものです。私と夫の親は、4人全員まだ元気ではあるものの、全員が75歳以上の後期高齢者であり、いつ介護が始まってもおかしくないと思っています。セミナーでは「身体介護(食事介助、入浴介助、排泄介助)は、可能な限り介護のプロに任せる」とのことでした。しかし、いざ介護となったとき、親は、私が身体介護をしないことに納得してくれるでしょうか。介護よりも仕事を優先することで、親が悲しい気持ちにならないか心配です。


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質問、ありがとうございます。セミナーの受講も、ありがとうございました。ご質問の内容、ごもっともです。ご指摘いただいたことは、実際に、多くのビジネスケアラー(=仕事と介護の両立をする現役世代)が持っている苦悩です。この苦悩を、少しでも減らすためには、この問題の背景を、以下の3つのステップで考えてみることが重要だと思います。


1つ目のステップは、

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回答者:酒井穣(さかい・じょう)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 創業者・取締役 慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後は東証一部上場企業の取締役を経て、2016年に株式会社リクシスを佐々木と共に創業。自身も30年以上に渡る介護の経験者であり、認定NPO法人カタリバ理事なども兼任する。NHKクローズアップ現代などでも介護関連の有識者として出演。 著書:『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)

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