介護を望まず死への思いを口にする親との接し方について

介護を望まず死への思いを口にする親との接し方について

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介護にお金はかけたくない、早く死にたいと言っていて、どのように接していけばいいか分かりません。人それぞれの対応だとは思いますが、どのような対応策があるのかお聞きしたいです。

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親御さんのそんな言葉を聞くのは、辛いことですね。どう受け止めて、どう接すればいいのか分からないというお気持ちは自然な反応だと思います。
私自身、高齢の方に「死にたい」と言われたときに返す適切な言葉はいまだに持っていません。
自分の親ではないとはいえ、そういった状態の方と20年以上接してきた経験からまずお伝えしたいのは、その言葉自体をすべて真に受けて対処しようとしなくても大丈夫だということです。


高齢期に思うようにいかない自分の体や見通しの立たない先のことを不安に感じての発言は、正常な状態での発言ではありません。不安の発露であることは確かですが、言葉通りのことが「本人の意思」であることは稀です。 結果としての発言が強がりになるか弱気になるかの違いはありますが、言ってみれば年齢や病気による反射にすぎない場合も多いと思います。


対応としては、

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回答者:木場猛(こば・たける)

㈱チェンジウェーブグループ CCO/介護福祉士・ケアマネジャー/武蔵野大学別科 非常勤講師 東京大学卒業後、介護現場で20年以上・累計2,000件超の家族を支援した「仕事と介護の両立」の専門家。現在は両立支援クラウド「LCAT」や「ライフサポートナビ」の監修、年間400件の相談対応を行う。厚労省の有識者ヒアリング対応をはじめ、東京都・山梨県等の自治体、日本家族看護学会での登壇、パナソニックなど大手100社以上への支援実績を持つ。 著書に『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書』。月間1,000名規模の「全国ビジネスケアラー会議」モデレーターも務める。

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