人事として、仕事と介護の両立支援に貢献する為に、どのように社内を啓発していけば良いでしょう?

人事として、仕事と介護の両立支援に貢献する為に、どのように社内を啓発していけば良いでしょう?

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ある企業で、人事を担当しています。
個人的には、仕事と介護の両立支援が大事だとは思っているのですが、社内がまだ、そうした雰囲気にはなっていません。
人事として、どのように社内を啓発していけば良いでしょう?

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ご質問、ありがとうございます。
まずは2024年3月末に公開された、経済産業省による『仕事と介護の​両立支援に関する経営者向けガイドライン』https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kaigo/main_20240326.pdfを社内で広げてください。


その上で、人事にとってビジネスケアラー支援(仕事と介護の両立支援)がどのような意味を持っているのか、以下、考えてみます。


日本は、人類史上かつてない高齢化に見舞われています。高齢化とは、子どもが減り、高齢者が増えるということです。今後、2042年ごろまでは、日本の高齢化はさらに進んでいきます。
とにかく現役世代の数が減るので、人事における最大の課題は人材難ということになるでしょう。これまでは、女性の社会進出によって、人材難をなんとか乗り切ってきましたが、今後は、未曾有の人材難が顕在化することが知られています。
人材難はとにかく人がいないのですから、根本的な解決策はありません。人材の奪い合いが発生しますので、採用費や離職率は上がり続けることは間違いありません。


人事としては、この環境にあってできることは

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回答者:酒井穣(さかい・じょう)

株式会社チェンジウェーブグループ/リクシス 創業者・取締役 慶應義塾大学理工学部卒。TIAS School for Business and Society経営学修士号(MBA)首席取得。商社にて新規事業開発に従事後、オランダの精密機器メーカーに光学系エンジニアとして転職し、オランダに約9年在住する。帰国後は東証一部上場企業の取締役を経て、2016年に株式会社リクシスを佐々木と共に創業。自身も30年以上に渡る介護の経験者であり、認定NPO法人カタリバ理事なども兼任する。NHKクローズアップ現代などでも介護関連の有識者として出演。 著書:『はじめての課長の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2023)

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